NPO法人Campus Mate、途上国向け軽量LinuxライブCD「TOP Linux 4.21」を発表

 特定非営利活動法人Campus Mate(キャンパスメイト、所在地:福岡市)は、途上国のICT環境でも利用できる軽量Linux Live CDディストリビューション「TOP(Tacky Optimizing Puppy) Linux 4.21」を2009年8月1日発表した。現在はRC4の段階で、月末までに正式版を公開する予定。

 軽量Linuxディストリビューション「Puppy Linux」をベースに、途上国向けに大幅にカスタマイズした。多言語入力環境「scim-m17n」および万国統一フォント「Unifont」を採用。ほぼすべての言語の表示と入力が可能で、どの国で利用しても読み書きトラブルが発生しにくいという。また、途上国で頻繁に見られるPCトラブルに対応できるようメンテナンス用ツールを充実させた。

 インターネットを利用できないケースも多い途上国に配慮して、インターネット関連アプリケーションは必要最低限に抑えた。デスクトップ環境には「Xfce」を採用し、Linux未経験者でも簡単に操作できるよう操作感をWindowsに近づけた。非常に古いPCで利用することも想定し、「FD clone」「MP editor」「w3m」などX不要のコンソールアプリも備える。

 OSサイズを100MB程度に抑え、メインメモリ256MB以上での完全なオンメモリ動作を可能にした。それ以下の場合でも、HDDやUSBメモリへのインストールで快適度を高めることができるという。

TOP Linux
http://sourceforge.jp/projects/toplinux/

Campus Mate
http://c-mate.org/

Puppy Linux日本語フォーラム
http://sakurapup.browserloadofcoolness.com/