DSL 4.0アルファ版、ユーザのリクエストを反映
具体的に異なる点としては、DSL開発者のRobert Shingledecker氏がリリースのアナウンス文の中で以下の点を挙げている。
- 新たに2.4.34カーネルを採用
- より使いやすいユーザインターフェース
- 真のデスクトップフレームワーク
- ドラッグ&ドロップ機能
- ファイルの関連付けの改良と柔軟性の向上
- アイコンとファイルマネージャのより緊密な連係
- 「メニューレス」モード(オプション)
- より分かりやすい、MyDSL拡張用のインターフェース
Shingledecker氏は「アイコン、ファイルマネージャ、メニュー、mydslに関する変更が数多く行なわれた」と指摘して、テストを行なう際には新しい「Getting Started」文書を一読することを勧めている。また同氏によると、ユーザが好きなアプリケーションを置きやすいように、デフォルトでデスクトップ上に置くアイコンの数は最小限に留めたとのことだ。DSLには、LiveCD/Frugal/Hybrid/Traditionalという4つの異なるインストール方式がある。Shingledecker氏は、フォーラムにバグを報告する際には、どのインストール方式を利用したかも忘れずに記述して欲しいと述べている。
DSLは小型のLinuxディストリビューションだ。DSLのウェブサイトによるとDSLはもともと「50MBのライブCDの中に、便利なデスクトップ用アプリケーションをいくつ詰めることができるのかを試すための実験」として開発されたという。開発者たちは、ディストリビューションが50MBを越えることはないと明言してきた。DSLは開発開始後、次第にかなりの大きさのコミュニティプロジェクトに成長し、「完全に自動化されたリモート/ローカル用のアプリケーション・インストール・システムや、ハードディスク/フロッピーディスク/USBメモリなどほぼすべての書き込み可能なメディアで利用することのできる非常に汎用的なバックアップ/リストアシステムといった改良に、何百時間もの開発時間が費やされた」という。
DSLは軽量であるにも関わらず、ほぼ完全なデスクトップ環境を含んでいて、非常に汎用的だ。DSLはコンパクトフラッシュやUSBメモリといった極めて小さくポータブルなストレージ・デバイスにもインストール可能なため、熱心なファンを獲得している。また、Xboxにまで移植されている。さらにDSLは、ローエンドマシンや普通ならばお払い箱になるような旧型のマシン上でもまったく問題なく動作する。
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Shirl KennedyはDocuTicker/ResourceShelfウェブログの編集長。またInformation Todayの”Internet Waves”コラムも担当。1992年以来、技術関連の記事を執筆している。