SF.jp 今月のプロジェクト[0707]:TOMOYO Linux
TOMOYO Linuxのプロジェクトは6月7日に、Linuxカーネルのセキュリティ・フレームワーク、LSMをベースに書き換えた新バージョンTOMOYO Linux 2.0をリリース、同月18日にはGUIによる設定を可能にするEclipseプラグイン「TOMOYO Linux GUI 1.0」を公開した。さらに、同月27日からカナダのオタワで開催されたLinuxカーネル開発者の国際会議、Ottawa Linux Symposium(OLS)で原田氏がTOMOYO Linuxに関する発表を行うなど、活発な活動を展開している。原田氏によると、現在プロジェクトではTOMOYO Linuxのメインライン化(Linuxカーネル本体への統合)に向けた作業を進めており、OLSでの発表もそれを実現するための取り組みの1つだという。
今回のインタビューは、TOMOYO Linuxの機能面の話よりも、OSSプロジェクトの運営面の話を中心としたものになった。原田氏はNTTデータの社員であり、TOMOYO LinuxはOSSプロジェクトであると同時に、同社の研究開発プロジェクトでもある。ただし、開発メンバーの多くは社外の人間である。原田氏によると、このようなプロジェクトを運営するには企業人としての視点とOSSプロジェクト管理者としての視点の双方が必要であり、それらのバランスのコントロールにはいつも配慮しているそうだ。このほかにも、プロジェクト運営で気をつけている点や作業の進め方など、興味深い話をうかがうことができた。OSSプロジェクトを運営している方、あるいはこれから開始しようと考えている方は、ぜひインタビュー記事をお読みいただきたい。
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