2011年10月12日:FFFTP 1.98リリース

FFFTP Projectは2011年10月12日、FFFTP 1.98をリリースしました。

FFFTPはSota氏(http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/)が開発を続けられていたフリーソフトウェアですが、2011年8月31日、Sota氏によりFFFTPの開発終了宣言が出されました。しかし、FFFTPは長きにわたり広く使われていたFTPクライアントであり、未だその需要は失われることはありません。そのため、SourceForge.JPにて有志を募り、開発・バージョンアップを行うことにしました。Sota氏が制作されたFFFTPには長い間お世話になりました。

FFFTP 1.98では、Sota氏の最終版FFFTP(1.97b)にいくつかのバグフィックスおよび新機能追加を加えたものです。

主要な変更点は下記になります。

  • アスキーモード転送の際に行われる漢字コード変換で、Shift_JIS、JIS、EUCに加えて新たにUTF-8への変換をサポートしました
  • 漢字コード変換を行う際、ローカルのテキストファイルがShift_JISで記述されている必要はなくなり、Shift_JIS、JIS、EUC、UTF-8の4種類から変換元文字コードを選択できるようになりました。ただし、文字コードの自動判別は行われないため、正しく変換するにはあらかじめファイルの漢字コードを調べておく必要があります
  • Unicode依存文字(中国語など)を含むファイル名を扱えるようになりました。その際ホストのファイル名の漢字コードはUTF-8に設定されている必要があります
  • ホストとの接続にFTP over Explicit SSL/TLS(略称FTPS Explicit、FTPES)が使用できるようになりました。FTPS対応のホストとの通信は、パスワード、ユーザー名、ファイルの内容などが暗号化された状態で送受信されます。この機能はOpenSSLライブラリを使用して実装しています。

そのほか、バグフィックスなど多数の変更が加えられています。 詳細な変更点については、改変履歴 http://sourceforge.jp/projects/ffftp/wiki/FFFTP-history をご参照ください。

なお、今回リリースされたFFFTP 1.98では多数の変更点が加えられています。FFFTP Projectではテストを行い、動作が実用上問題ないことは確認しておりますが、まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もあります。そのため、安定した動作を希望する場合はFFFTP 1.97bのご利用をおすすめします。ご理解の上ご利用ください。